6連と4連が在籍する小田急8000形。
以前は4連を2本組み合わせ、8両で走る列車が存在しました。

3000形の8連が増備される前、小田急では4連を2本組み合わせる8両が多く存在し、9000形、8000形、1000形がその役割を担っていました。
固定編成化が進み、現在は1000形でしか見られなくなったわけですが、なぜそうなってしまったのでしょうか。

9000形は、単純に3000形の固定編成へと置き換えられたからなのですが、それよりも先に8000形の分割編成が解消されています。
いくつか理由がありそうなので、そのあたりを推測してみたいと思います。

まずは加速度の面です。
9000形や1000形は、元々地下鉄直通用の形式であり、比較的余裕のある性能を持っています。
8000形は地上専用車であり、加速度の面で明らかに劣っていました。

9000形や1000形も、地上では加速度を抑えて使用されていましたが、性能的には余裕があったのは間違いないでしょう。
9000形がどうだったかは分かりませんが、1000形はいつからか加速度を抑えなくなっている印象です。

その他に、更新との関係性があります。
更新の際、4連は10両を組んでの使用が前提とされたので、そもそも8両が組めなくなりました。

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4連の更新を進めていくにあたり、その前提方針は決まっていたのでしょうから、それも8両解消の理由にあったのでしょう。
8000形の重量は意外と重く、MT同数の組成ではかなり頑張って走っている印象でした。