全160両が在籍し、現在も全車が元気に活躍する小田急8000形。
小田急最後の塗装された車体を持つ通勤型車両ですが、5000形以前の車両とは少し違った方向性で設計されました。

小田急の車両は、その後の使われ方が変化してしまう例は散見されるものの、ある程度用途を絞って設計されてきました。
大型車になってからの形式を見ると、2600形は各停用、5000形は急行用、9000形は地下鉄直通用の高加減速車両となっています。
4000形は旧形式車両の車体更新車でしたが、当初はローカル区間での各停が主な役割だったようです。

このように使われ方がある程度想定されており、それに合わせて設計されるのが小田急の車両でした。
4000形は少し違いますが、2600形と5000形の関係性が分かりやすい例でしょう。

さて、8000形についてはどうだったのかというと、当初より各停から急行まで幅広く使用することを前提としていました。
この部分が従来車と決定的に違う点となっています。
デザインだけでなく、設計の前提も異なっていたわけです。

実際の使われ方も幅広く、各停から急行までこなす万能プレイヤーとなりました。
箱根登山線にも直通が可能だったので、千代田線直通以外はほぼ制限がありませんでした。

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悲しい現実に目を向けると、登場時の想定とは違った使われ方をする車両が実際には多く、8000形以前の車両は多くがその運命でした。
2600形は晩年になるにつれて急行運用が増え、9000形は地上線で幅広く使われました。
5000形については、比較的晩年まで急行が主任務だったので、当初想定どおりのままだった気がします。

現在の8000形は、10両で半固定的に使われていることもあり、優等運用が主な役割となっています。
リニューアルで性能が大きく変化しましたので、登場時との比較は無意味でしょう。
残された活躍期間は長くないものと思われますが、万能プレイヤーの活躍をこれからも見守っていきたいと思います。

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