先日のことですが、横浜市営地下鉄の新百合ヶ丘への延伸がついに発表されました。
延伸区間自体はそこまで長くないものの、川崎市側への延伸ということで、大変な苦労があったものと思われます。

開業は2030年を目指すということなので、まだかなり先のことではあるものの、とても楽しみです。
気になるのが新百合ヶ丘駅の今後で、延伸に合わせて色々と動きが出てくるものと思われます。

新百合ヶ丘駅は、多摩線の開業に合わせて1974年6月1日に開業しました。
百合ヶ丘から柿生までの区間は、元々現在の場所を通ってはおらず、かなりのカーブを描いていました。
駅の設置に合わせてルートを変更し、現在の姿になりました。

開業当時は周囲に何もなく、現在からは想像できないような光景でした。
平成に入り、周囲にショッピングセンターが開店したことで、徐々に賑わうようになりました。

小田原線と多摩線の乗換駅の要素が強かった新百合ヶ丘ですが、乗降客の増加が顕著となってきたので、平成の初期に改良工事が行われました。
最も小田原方にある階段がその際に増設されたもので、この時にエスカレーターも設置されました。

しかし、その後も乗降客は増え続け、近年になって再度改良工事が行われました。
今度は新宿方に駅舎を増築し、エレベーターとエスカレーターを設置しました。
幅がそこまで広くはないホーム上に、階段とエスカレーターがやたらとある駅になりました。

話を横浜市営地下鉄の延伸に戻しましょう。
気になるのは、地下鉄の駅をどこに設置するのかということです。
発表では南口付近とされていますので、バスターミナル等があるエリアに駅が設けられるようです。

乗客の利便性を考えるのであれば、小田急のホームから階段を下り、そのまま地下鉄の駅に向かう導線が欲しいところです。
ただ、前述のとおり小田急のホーム上は階段だらけなので、設置するスペースがあるのかというと、かなり厳しいように思います。

一度小田急の階段を上がり、改札を出て再度地下まで降りる導線では、利用者からするとかなり面倒です。
考えられるとすれば、ホームの先端に階段を設置するパターンですが、地下鉄の位置が分からない今の段階では、これもまた妥当性の検証ができません。

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写真は、近年に行われた改良工事中の光景です。
この頃から地下鉄の延伸構想はありましたが、本当に実現するとは思いませんでした。

今後具体的な計画が決まってくると、小田急側にも動きが出てくるのでしょう。
妄想しか今はできませんが、そんな時期こそ楽しいのかもしれません。

ただでさえ手狭な新百合ヶ丘駅が今後どうなっていくのか、今から楽しみにしています。