小田急3000形で最も人気がある編成といえば、床下にカバーを装着した3263Fでしょう。
あまりにも異様なその姿は、鉄道ファンに衝撃を与えました。

その後カバーが外されてしまったので、現在は他と大差がない3000形として、3263Fは平穏な日々を送っています。

その3263Fに付けられた愛称が、変態カバーというものでした。
多分ネットのスラングから始まったものですが、多くの人が3263Fのことを変態カバーと呼んでいました。
省略して変態と呼ぶ人も多く、変態が来た、変態が来たと、もはや何を撮影しているのか分からない有様でした。

その変態カバーですが、その後電動台車付近のみの装着に変更され、だいぶ普通の姿となりました。
この時に呼ばれ方が変化し、部分変態と呼ばれるようになりました。
結局のところ、変態ではあるようです。

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部分変態の頃はこのような姿で、電動台車にのみカバーが付いています。
その他の車両にも、カバーを付けていた際の名残りが見られます。

台車にだけ残されたカバーもその後外され、3263Fは普通の3000形になりました。
変態カバーは、元変態になったわけです。

そんな3263Fですが、現在でもたまに変態と呼ばれます。
あまりにも衝撃的だったあの姿が、今でもそうさせるのかもしれません。