JR東海の御殿場線直通用車両として、1991年に運行を開始した小田急のRSE。
それまでのロマンスカーと異なり、371系と基本仕様を合わせた設計となっています。

それまでのロマンスカーといえば、11両の連接車というのが定番で、前面展望構造を採用していることがブランドにもなっていました。
RSEはそれらの特徴を全て採用せず、7両編成のボギー車となりました。
その代わりにというわけではありませんが、編成中に2両のダブルデッカー車を組み込み、他の車両にはない大きな特徴となっています。

このRSE、直通用として従来車とは違う仕様となったわけですが、結果としてロマンスカーの転換点になったように思います。
この時に採用した基本仕様は、結果としてGSEに繋がっているからです。
7両のボギー車という設計は、この時に確立されたといえるでしょう。

EXEでは分割併合を考慮して6両と4両になりましたが、ここでもボギー車となりました。
現在リニューアルが行われていることからも、長く使おうとしていることが分かります。

20190504_09

RSE自体は、ハイデッカー構造が災いして早期廃車となりましたが、その基本仕様が残したものは大きかったのではないでしょうか。
仮にハイデッカーやダブルデッカーが採用されていなければ、現在も大活躍していたのだろうと思うと、少々残念に思います。