1995年に運行を開始し、現在9編成が活躍する小田急の2000形。
前面こそ1000形と大きくは変わりませんが、それ以外の部分では意欲的な改良が多く行われており、全くの別形式に仕上がっています。

この2000形、登場時には2051Fと2052Fの2編成が存在し、当時はまだ多くなかった8両固定編成のグループに仲間入りしました。
当時の通勤型では唯一前面がLED表示であり、小田急ではかなりの存在感でした。

かなりのインパクトがあった2000形ですが、それ以上に珍しさがありました。
2編成が導入された後しばらくは増備がなく、次の2053Fが登場したのは1998年のことです。
現在の9編成も多くはありませんが、とにかくなかなか出会えない形式でした。

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その後2000年に大量増備が行われ、現在の9編成体制となりました。
登場後あまりにも増えなかったので、東急2000系や東京メトロ06系のように少数派形式になるかと思われましたが、大量増備後は一気に希少性が下がりました。

各停や準急でやって来ると、かなり幸運に感じた2000形。
2600形の8両固定編成が多く走っていた時期ですから、その差はあまりにも開いており、圧倒的な新車だったのです。