2004年12月のダイヤ改正に合わせて運用を離脱し、静かに引退した小田急4000形。
新性能化後は、4両が8本、6両が10本となっていましたが、2003年に廃車が開始されると、急速に数を減らしていきました。

4000形で最後まで残った編成は、4両の4055Fと6両の4257Fです。
別々の編成なので、当然他形式と組み合わされて柔軟に使用されていました。

廃車が迫る2004年の10月16日から、この2編成は併結して10両に組成され、朝ラッシュ時の急行に固定して使用されていました。
その運用は859C17で、唐木田から藤沢まで回送され、そこから急行で新宿まで走り、折り返して回送で唐木田に戻るというものでした。

さて、気になるこの運用ですが、Cなので本来は地下鉄直通列車の運用です。
その一部、小田急線内の部分を固定して切り出し、4000形の固定運用となりました。

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写真はその運用ではありませんが、晩年の4055Fです。

約2ヶ月の固定運用の後、ダイヤ改正に合わせて4000形は引退しました。
ダイヤ改正で登場する新種別に合わせ、小田急では種別幕の交換が行われましたが、4000形は残らないことが決まっていたため最後まで交換されませんでした。