小田急最多の両数を誇る3000形の中で、最も印象に残る編成と聞かれれば、多くの方が3263Fと答えるのではないでしょうか。
床下全体を防音カバーで覆ったその姿は、取り外された現在でも強く印象に残っています。

3263Fは2003年の後半に姿を見せました。
しばらく試運転が行われた後、2004年2月14日から営業運転を開始しました。
特殊な車両ですが、意外と早く営業運転を開始したということになります。

その後、営業運転をしながら時折試運転を行い、他の3000形と同じように使われました。
あの姿のまま箱根登山線にも直通し、沿線を賑わせました。

3263Fに変化があったのは2006年2月で、電動台車部分だけを残してカバーが撤去されました。
それまでの姿に比べると、だいぶ普通の姿になったといえます。

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その後しばらくはこの姿で走りましたが、2008年7月に残っていたカバーも撤去されました。
撤去後は通常の3000形とほぼ同じ姿となりましたが、カバーを取り付けていた名残が車体側に今も残っています。

3263Fに何らかのカバーが付いていたのは、約4年半程度ということになります。
もっと意識して撮っておきたかったと後悔していますが、撮っているだけでも幸せかもしれませんね。