1982年に登場し、最近はいよいよ廃車の噂も聞こえるようになってきた小田急の8000形。
最近はなくなりましたが、登場から数多くの特別装飾が行われた形式です。

最初の装飾は1984年のことで、車体色を白とし、オレンジレッド、イエロー、マルーンの3色を階段状に配したものでした。
装飾は8052Fと8257Fに行われ、製造時からこの姿でした。

続いて登場したのがオーキッド号です。
側面に追加で5色のストライプが入り、「蘭・世界大博覧会」という表記が入っていました。
装飾は4編成に行われ、8054F、8055F、8253F、8262Fが使われました。
1986年に登場し、ポケット号と合わせて運転されていたので、この頃は賑やかだったことになります。

しばらく静かな時期が続きましたが、1997年に久し振りに装飾が行われました。
ウルトラマンワールド・ブースカランドのステッカーが貼られたもので、この時の装飾も8054F、8055F、8253F、8262Fに行われました。

2002年には、小田急百貨店の開店40周年を記念した装飾が行われ、側面に百貨店の包装紙に合わせた輪が描かれました。
この時の装飾も、8054F、8055F、8253F、8262Fの4編成でした。

20190714_05

ここで気付かされるのが、ポケット号以外に施された装飾は、全て同じ編成に対して行われているということです。
これには、この4編成がイベントカーに設定されていたことが関係していました。

イベントカーは通常の車両と異なり、一社での買い上げ広告を掲出する編成でした。
一切広告がない時もありましたが、8000形の中では特殊な編成で、ここで紹介した以外にもヘッドマークを掲出したりする機会もありました。

ポケット号に使われた編成だけが、例外ということになりますね。
8000形の廃車前には、特別装飾の復活運転をやってもらえたらと、ファンとしては願ってしまいます。