8000形の8251Fを使用したツアーのサプライズイベントにおいて、久々に公開された小田急2600形。
普段は見ることができない保存車両ですが、残っていることはファンとして嬉しいことです。

2600形といえば、2400形の廃車後に最古参の通勤型車両となりながら、すぐに廃車が開始されずにしばらく使われた形式でした。
5000形の廃車後もしばらく使われている、8000形の現在に似た状況だったのです。

その2600形に初の編成単位の廃車が生じたのは、2000年度のことでした。
最初に廃車となったのは、VVVFインバーター制御に改造された2666Fで、機器は2000形の2054Fに流用されています。

その後、2000形への置き換えで一気に8両が消滅し、6両も3000形に置き換えられていきました。
最後に残ったのが旧塗装化された2670Fで、2004年に惜しまれつつ引退となりました。

20191020_06

2600形が全廃となってから、既に約15年が経過していることになります。
今でもあの独特な音が頭の中に響いてきますが、それは思い出の中だけのようです。