初期車の登場から30年を超えながらも、現在もリニューアルが進められている小田急1000形。
相変わらずのんびりとしたリニューアルのペースにも驚かされますが、その中で気になるのが未施工で残っている1081Fです。

1081Fは1000形に存在する唯一の8両固定編成で、登場から現在までその組成は変わっていません。
現在は2000形や3000形の8両固定編成と同じく、各駅停車を中心に活躍しています。

リニューアルが進む中で気になるのが、今後この1081Fがどうなるのかということです。
1000形のリニューアルが発表された段階では、ワイドドア車を除いた全車をリニューアルするとされていますが、この1081Fを8両のままリニューアルするのかと考えると、効率性の観点から疑問を感じるので、組み替えの可能性があるように思います。

そうなると、どのように組み替えるのかということですが、6両は4両と組んで10両化される前提とすると、大量に余る4両編成を活用するしか手段がなくなります。
8両を10両固定編成にするとなると、4両を3本使って合計20両とし、10両を2本組成するのが最も無駄がありません。
8両から2両を抜いて4両と組み合わせ、6両を2本とする可能性もありますが、6両を10両固定編成化している時点で、これでは意味がありません。

このように組み替えると、1000形は4両が10本、10両が12本となります。
4両の必要性が低下している現状においては、妥当な本数ではないでしょうか。

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しかし、そこで気になるのが最近の1000形の動向です。
10両固定編成への組み替えは2本を施工した後は行われず、先に元々10両固定編成だった車両が進められています。
また、ステンレスの車体を採用しているとはいえ、車齢は既に30年を超えつつあります。

過去にも多くあった小田急の悪い癖は、長期の計画が上手く進まないことです。
場当たり的にも思えるような、そんな計画変更が度々起きているのです。

1000形が全車リニューアルされるのかは、少しずつ怪しくなってきているように思います。
そして、全車がリニューアルされないという可能性を考慮すると、想定される組み替えのパターンが増え、色々な可能性が考えられるようになりますね。