2004年に引退し、現在はクハ2670が海老名検車区に保存されている小田急2600形。
1両が保存されているだけでも幸せなことなのですが、2600形は他にも保存車が存在しており、神奈川県の消防学校と辻堂海浜公園でもその姿を見ることができます。

4000形や5000形が全車解体になったのに対し、2600形には3両も保存車が存在することになります。
その中でも、日常的に姿を見ることができるのは、辻堂海浜公園のクハ2658です。

クハ2658は、8両固定編成への組み替えで余剰となった先頭車で、1994年に廃車となりました。
同年に辻堂海浜公園に保存され、元々保存されていたデハ2218と交代しました。

それから今日までということですから、既に25年以上が経過しているのです。
海の近くで日常的に潮風が吹く環境ですが、現在も保存されているというのは、かなり大切にされてきたということなのでしょうね。

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近年はさすがに痛みが見られるようになり、置き換えも検討されているようです。
立地のことを考えると、次に保存される車両はステンレス車となることが予想されます。
交代するのが小田急の車両とは限りませんが、その場合は1000形以降の車両ということになります。

1000形はワイドドア車に廃車が発生しそうですから、タイミングとしてはそろそろということになりますね。
それ以外の車両や、他社の車両となる可能性も十分にありますが、クハ2658の痛みが酷くなってきているため、置き換えはそう遠くないものと思われます。
今のうちにその姿を見ておきたいものですね。