小田急の終点である小田原から先には、箱根登山鉄道の路線が繋がっています。
以前は全線を箱根登山鉄道の車両も走っていましたが、現在は小田原から箱根湯本の区間については、小田急の車両のみで営業運転を行っています。

その区間内にある駅が、今回ご紹介する風祭です。
小田急の車両が走る区間としては、丁度真ん中に位置する駅となっています。

現在は対向式ホームとなっている風祭駅ですが、以前は島式ホームの駅でした。
2008年3月15日のダイヤ改正から、現在のホームの利用を正式に開始しました。
このダイヤ改正の日から分かるとおり、急行の箱根登山鉄道への直通が廃止となったタイミングです。

そして、このタイミングで見ることができなくなったものが他にもありました。
それがこの駅で行われていた、特殊なドア扱いです。

改良前の島式ホームはとても短く、約49mしかありませんでした。
小田急の通勤型車両だと、2両分しかなかったのです。
箱根湯本まで直通する急行は6両でしたから、4両がホームからはみ出してしまいます。
当然ドアカットが必要となりますが、この駅では特殊な対応が行われていました。

東急の九品仏駅をはじめ、色々な鉄道会社でドアカットは行われていますが、車両側に特殊な装備をせずに対応していたことがこの駅の特徴です。
その方法はというと、非常用のドアコックを操作して行うもので、駅員や係員が手でドアを開けていました。

このような方法でドアを開けていたため、客扱いは箱根湯本方の先頭車のみで、通常は1ヶ所のドアのみを開けていました。

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ちなみに、大型車の直通運転ができなかった1980年頃までは駅の有効長が短く、2400形等が2両目でドア扱いを行っていました。
箱根登山鉄道の車両が3両化されたタイミングでホームが若干伸びていますが、1両のみで客扱いをする基本は変わっていません。
ただし、多客時等には2両での客扱いを行う場合があったようです。

このように風祭は面白い駅だったのですが、小田急側での分割併合の廃止等もあり、4両編成化と合わせて全車両のドアが開けられるように駅を改良し、過去の光景となってしまいました。
現在は他の駅と同様、1000形が通常どおりの客扱いを行っています。

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