小田急といえばロマンスカーというぐらい、定着しているブランドのイメージ。
その歴史は古く、1949年に登場した1910形から始まります。

1910形から最新のGSEまで続いてきているロマンスカーですが、新形式が登場する度に所属する編成数が増えてきた経緯があります。
今回は、ロマンスカーがどのように増えてきたのかを振り返ってみたいと思います。

初代ロマンスカーとなる1910形は、2編成が登場しました。
後に2000形となり、2扉でセミクロスシートを備えていました。

続いて登場したのは1700形です。
こちらは3編成が登場し、この時点でロマンスカーは5編成となります。
3編成が揃った段階で特急は1700形だけで運行できるようになり、2000形は予備的な存在となっています。

その後、短命のロマンスカーとなる2300形が登場します。
同じ時期に2000形は格下げされ、ロマンスカーは全部で4編成となりました。
この時期にキハ5000形が登場しますが、今回はカウントしないで先に進めるとします。

そして、1957年にはロマンスカーの名を全国に広めるきっかけとなったSEが登場します。
SEは4編成が製造されますが、順次他の車両が格下げ改造されたため、ロマンスカーの総数は4編成のままでした。

続いてNSEが登場するとロマンスカーは拡大期に入り、7編成の導入によって合計は11編成となります。
その後SEが改造されて6編成になり、合計は13編成という時代が長く続きます。

変化があったのはLSEの登場で、合計で4編成が登場しますが、順次一部のSEが廃車となったことで、ロマンスカーは合計で15編成となります。
ロマンスカーはさらに増え続け、HiSEが4編成登場したことで合計は19編成となりました。

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一部の編成が長く活躍してきたSEでしたが、1991年にRSEに役割を譲ることになりました。
RSEの登場後、SEが4編成廃車となったことで、合計は17編成に減少します。
その後はNSEをEXEが置き換えますが、10両を2編成とするとややこしくなるので、今回は6両のみをカウントして7編成とすると、合計は17編成のままとなります。

以降の置き換えは少々複雑な経緯となります。
VSEが2編成登場してHiSEを2編成置き換えた後、MSEが登場した後はすぐに廃車が発生せず、HiSEが休車になったりする期間を経て、MSEが4編成出揃う頃までにLSEが2編成廃車、そしてHiSEとRSEが形式消滅しました。
この時点でロマンスカーはLSEが2編成、EXEが7編成、VSEが2編成、MSEが4編成、合計で15編成となります。

2015年にはMSEが1編成増備され、ロマンスカーの合計は16編成となり、LSEとGSEが2編成ずつ交代し、現在に至ります。
今回はEXEとMSEの4両をカウントしませんでしたが、これを加えると合計は26編成となります。

沢山の車両が活躍する小田急のロマンスカー。
これからはどんな歴史を刻んでいくのでしょうか。