事故で損傷した8264Fが廃車となり、いよいよ開始された小田急8000形の廃車。
8264Fの場合は事故廃車という特殊なケースですが、5000形の増備に合わせて廃車が進行していくと考えるのが自然でしょう。

そこで気になるのが、毎年コンスタントに置き換えが行われた場合、何年程度で8000形が全車廃車になるのかという点です。
過去の置き換えがどのようなペースで行われたのかを振り返れば、だいたいの時期は見えてきそうです。

3000形が増備された時のような異常なペースは例外と考えると、1年に30から40両ぐらいが小田急の標準的な置き換えペースといえます。
8000形は全部で160両ですから、4年から5年程度で全車が置き換えられるのではないかと私は考えます。
廃車となる車両は、8000形の他に1000形のワイドドア車もありますから、もう少し年数がかかるかもしれません。

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普通に考えれば、2025年ぐらいにはほとんど残っていないか、場合によっては残っていないということになりますが、予想をしにくくなったのが、今回の新型コロナウイルスによる影響です。

外出の自粛とリモートワークの推進によって、鉄道各社は大きな影響を受けています。
業績への影響も今後間違いなく出てきますし、数年先の人々の生活は大きく変わると考えられます。
そうなった場合、小田急の車両導入計画にも影響が出るでしょうから、かなり読みにくい状況になってきたように思います。