5000形が通勤型車両としては久々に拡幅車体を採用し、裾を絞った車体の形状が復活した小田急。
車体幅が2,900mmとなった車両の車内は、実際に乗ってみるとかなり広く感じます。

通勤型車両は拡幅車体というイメージが定着していた小田急に、垂直車体の3000形が登場した際には、かなりの衝撃を受けたことを今でも覚えています。
様々な事情があったのだとは思いますが、JR東日本等の他社が拡幅車体に切り替えていく中で、小田急のこの変化にはとてもネガティブな印象を受けたのです。

小田急の通勤型車両で拡幅車体を採用したのは、1964年に登場した2600形が最初でした。
2600形以降の各形式は、東京メトロ千代田線への直通運転を考慮した車両に幅の違いがあるものの、2000形まで拡幅車体の採用を続けました。
在籍する全車両が拡幅車体という時期があったほどですから、小田急といえば拡幅車体というイメージが定着するのは無理もありません。

そのような状況下で登場した垂直車体の3000形には、どうしても小田急らしさを感じることができませんでした。
しかし、2400形以前の各形式も垂直車体であり、なぜ3000形にここまでの違和感があったのでしょうか。

私なりに考えてみた結果、この違和感、車体の長さが関係しているのだと思います。
小田急で垂直車体の車両は、基本的に中型車だったのです。
つまり、20m級の車体は拡幅車体が基本であり、これが違和感を強めてしまったのでしょう。

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このようなことを書くと、1800形等があったという意見が出ることでしょう。
1800形は垂直車体の大型車で、1700形の中間車等にも同様のケースがありました。
しかし、これは元が国鉄63系であったり、戦災国電の復旧車だったことが原因です。
大型車の垂直車体は、他社にルーツがある車両に見られたものだといえます。

そして、純然たる他社の車両である、東京メトロ6000系も垂直車体の大型車でした。
小田急を走る垂直車体の車両に感じる違和感は、こういった部分に原因があるのかもしれません。

3000形が小田急を走り始めてから、20年近くになってきました。
在籍する通勤型車両の半分以上が、現在は垂直車体になっています。
若い方々は、垂直車体の小田急に違和感はないのだと思います。
そろそろ中年かなという私は、そんなところにジェネレーションギャップを感じています。

古い車両を大量に置き換えなければいけない時期に登場した3000形。
賛否両論がある車両ですが、あの時期に果たした役割はとても大きなものでした。
今後の小田急は、再び拡幅車体が主流となっていくのか、そんなところも気になりますね。

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