数多くのロマンスカーが走る小田原線に対して、それほど多くない本数が走っている江ノ島線。
昔は江ノ島線を走る優等列車が少なかったこともあり存在感がありましたが、快速急行が登場した後は以前より地味な存在となってしまいました。

現在のえのしま号は、メトロえのしま号も含めると、土休日は往復で7本となっていますが、平日は下りが1本、上りが2本しかない希少な列車となっています。
江ノ島線にはモーニングウェイ号とホームウェイ号も走っているため、これを含めると平日の下りは7本、上りは4本で、土休日は下りが12本、上りは8本となります。

快速急行の登場で、以前よりは減った印象があるえのしま号ですが、昔はどれぐらい走っていたのでしょうか。
1990年の時刻表から、えのしま号がどれぐらい走っていたのかを確認してみました。

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まずは平日ですが、下りは4本、上りは3本となっています。
7月と8月にだけ運転される列車があるため、それを加えると下りが5本、上りは4本となります。
土休日については往復で8本となっており、時期による運転の有無はありません。

調べてみて分かったことは、1990年と比較してそこまで減少はしておらず、モーニングウェイ号とホームウェイ号を含めた場合には、むしろ増加しています。
えのしま号だけで比較すると減っていますが、現在は時間帯によって愛称が変わることを考慮すれば、この比較に意味はないでしょう。

当時と異なる点は、一部がメトロえのしま号になっていることや、さがみ号等と併結して走る列車があることです。
多様化が進み、シンプルにえのしま号を名乗る列車が減ったことが、少なくなったような錯覚を起こさせるのかもしれませんね。