5000形が続々と運用を開始し、車両の動きが活発になってきた小田急。
4本目の5054Fが運用に入り、5000形を見かける機会が増えてきました。

新しい車両が活躍を開始するのは嬉しいものですが、一方で気になるのは置き換えられる車両です。
現在までに40両の5000形が導入され、8264F、1054F、1055Fと1081Fの一部、合計17両が廃車となっています。
導入された車両に対して、現在のところは廃車のほうが少ない状況ですが、3編成の1000形を組み合わせたリニューアルを進めているため、そのようになっていると推定されます。

このように、廃車となった車両はまだ少ない状況ですが、休車となっている編成があります。
それは8000形の8061Fと8255F、1000形のワイドドア車である1751Fです。

これらの各編成のうち、8255Fと1751Fは5000形の新しい編成が運用に入るタイミングで休車となりました。
8255Fが5053F、1751Fが5054Fと入れ替わりとなっています。
これらは緊急時の予備として残されていると考えられるため、後々廃車になると予想されます。

8061Fだけは状況が他の編成と異なり、車両故障によって休車になっているようです。
廃車になることが心配されていますが、8061Fは2013年度にリニューアルが行われた編成であり、車両故障という理由による休車のようですから、修理を待っている可能性が高いのではないでしょうか。
見方を変えれば、本来は休車予定の編成が他にあり、予定が変更されて現在も運用に入っているのかもしれません。

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ところで、休車となっている1751Fは重要な役割がある編成です。
1051Fや1752Fと同様、クヤ31形の牽引車となっており、仮にこれらの編成が全て廃車になってしまうと、牽引車がいない状況となってしまいます。
牽引専用の編成として残るのではないかという声もありますが、走行頻度の少なさを考えると現実的ではないため、何らかの他の対応が行われるのではないでしょうか。

まだ廃車になった車両が少ないことから、今後新たに廃車が発生することが予想されます。
休車となっている編成が今後どうなるのか、注意深く見ていきたいと思います。