小田急で初めての総合検測車として、2003年に製造されたクヤ31形。
軌道や架線の検測を営業列車が走る時間帯に行うことが可能で、それまで終電後に行われていた検査を日中にできるようになりました。

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クヤ31形は動力を持たない制御車となっているため、1000形に牽引されて運転されています。
その1000形に廃車が発生したことから、今後は何らかの動きがあると考えられるため、今回はクヤ31形がどうなっていくのかを考えてみたいと思います。

クヤ31形の牽引に対応している車両

制御車であるクヤ31形は、自走することができないため、運行時は1000形に牽引されます。
補助電源装置も搭載されていないため、走行時は1000形から電源の供給を受ける必要があり、一部の編成がそれに対応しています。

1000形で対応しているのは3編成で、4両の1051Fと、ワイドドア車の1751Fと1752Fとなっています。
これらの編成は小田原方のスカートの形状が異なっており、外見上からも対応していることが判別できます。

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スカートには電源供給用のケーブルを繋ぐ穴があり、これらの編成の特徴となっています。
他の編成と同じように普段は走っていますが、検測が行われる際には通常の運用から外れ、小田原方にクヤ31形を繋いで全線を走行します。

クヤ31形はいつ走っているのか

通常は月に2日間、土日に検測を行っています。
走る時間は基本的に決まっているため、慣れれば遭遇すること自体はあまり難しくありません。

牽引車となる1000形に規則性はないため、どの編成が充当されるのかという楽しみがあります。
架線の検測を行う場合にはパンタグラフを上げて走行しますが、行わない場合は下げたままとなります。

気になる1000形の3編成の動向

牽引車となっている1000形は、現在リニューアルが進められています。
しかし、一部には廃車となる編成が発生しており、クヤ31形の牽引車である3編成の動向が気になる時期となってきました。

まず、1751Fと1752Fの2編成ですが、ワイドドア車自体が置き換え対象となっていることから、先は長くないと考えられます。
1751Fは既に休車となっていることから、廃車となるのは時間の問題かもしれません。

1051Fも安泰ではなく、1054Fが編成単位で廃車となったことを考慮すると、リニューアルされずに廃車となる可能性があります。

このように、全ての編成が廃車となる可能性があり、このままではクヤ31形の牽引に対応した車両がなくなってしまうのです。

クヤ31形は今後どうなるのか

当時は画期的な車両であったクヤ31形ですが、製造からは早くも17年が経過しています。
検測車は他の私鉄にも在籍していますが、東急7500系が2012年、京王のクヤ900形が2007年の登場ですから、少しクヤ31形のほうが古いということになります。

牽引に対応した編成が仮になくなる場合、考えられる選択肢は三つあります。

一つ目は牽引に対応した車両を新たに用意する場合です。
これは一番分かりやすい方法であり、可能性として高いのは3000形の6両でしょう。

次に、クヤ31形側で対応をしてしまう方法です。
電源の供給を受ける必要がなくなれば、牽引車はどの車両でも良いということになるため、そういった対応が行われる可能性もあるでしょう。

最後に考えられるのが、クヤ31形自体の置き換えです。
製造から年数が経ち、搭載している検測機器はお世辞にも最新とはいえません。
車両自体の置き換えや、大規模な改造が行われる可能性は否定できないでしょう。

そして、JR東日本のE235系、京急600形等、通常の旅客車両に検測機器を搭載する車両も出てきており、総合検測車以外の選択肢も業界では広がりつつあります。
このままクヤ31形を使うのかという点にも考慮が必要です。

おわりに

牽引車が廃車されるという事態になれば、確実にクヤ31形にも動きが出てくると考えられます。
現在のところ、新たに牽引車としての改造を受けている編成はいないと思われることから、大きな動きがある可能性もあります。

いずれにしても、常に遭遇すればラッキーな車両ですから、今の姿をきちんと追いかけておきたいですね。

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