2002年度から大規模なリニューアルが行われ、初期の編成の製造から40年近くが経過しても、多くの編成が現役で活躍している小田急8000形。
全編成がリニューアルされており、各駅停車から優等列車まで、幅広く使われています。

8000形には4両と6両の編成がありますが、最初にリニューアルが進められたのは6両ばかりで、4両は後回しとされていました。
今回は、リニューアルが進められた順番を振り返りつつ、なぜ6両から進められたのかについてまとめたいと思います。

リニューアルが行われた順番

8000形の製造は1982年度に開始され、6両が先に登場しました。
4両は1983年度に初登場しており、6両より少し遅れての製造開始となっています。

製造開始から約20年が経過した2002年度より、8000形のリニューアルは開始されました。
初年度にリニューアルが行われた2編成は、界磁チョッパ制御のままとされましたが、翌年度からはVVVFインバーター制御へと変更されるようになり、3000形や4000形と足回りが共通化されました。

リニューアルが行われた順番や、両数は以下のとおりです。

【2002年度】
・8251F(6両)
・8255F(6両)

【2003年度】
・8254F(6両)

【2004年度】
・8256F(6両)
・8258F(6両)
・8257F(6両)

【2005年度】
・8259F(6両)
・8253F(6両)
・8252F(6両)

【2006年度】
・8261F(6両)
・8262F(6両)
・8266F(6両)

【2007年度】
・8260F(6両)
・8264F(6両)
・8051F(4両)

【2008年度】
・8263F(6両)
・8057F(4両)
・8054F(4両)

【2009年度】
・8064F(4両)
・8056F(4両)
・8265F(6両)

【2010年度】
・8052F(4両)
・8053F(4両)
・8066F(4両)

【2011年度】
・8058F(4両)
・8063F(4両)
・8065F(4両)

【2012年度】
・8055F(4両)
・8062F(4両)
・8060F(4両)

【2013年度】
・8061F(4両)
・8059F(4両)

このように、6両が優先してリニューアルを進められており、4両は2007年度から行われました。
製造はほぼ並行して進められていたのに、4両のリニューアルは6両がある程度終わってからでした。

なぜ6両から優先してリニューアルが行われたのか

明確な理由は発表されていませんが、当時の小田急がどのような状況であったのかを整理すると、なぜ6両から優先的にリニューアルが行われたのかが見えてきます。

まずは、8254Fから行われるようになった、VVVFインバーター制御への変更です。
3000形と足回りの共通化が図られていますが、3000形には4両が存在しないため、6両のほうが進めやすかったという理由が考えられます。
最初の2本が界磁チョッパ制御のままとなっていることから分かるとおり、VVVFインバーター制御への改造は計画変更によって生じたものと思われ、まずは6両からとなった可能性が高そうです。

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そして、もう一つの理由が通勤型車両における分割併合の削減です。
2008年3月15日に実施されたダイヤ改正以降、急行の多くが途中駅での分割併合をしないようになりました。
8051Fがリニューアル後に営業運転へと復帰したのは2008年6月で、分割併合の削減に合わせていたことは間違いありません。

4両の8000形には、6両と違ってブレーキ読み替え装置が搭載されていません。
分割併合が多い場合、併結できる車両が限定されてしまうため、都合が悪かったのでしょう。

他形式の6両が、新宿方のスカートを二段式の電気連結器と干渉しないように改造していたことから、8000形の4両がブレーキ読み替え装置の搭載を想定していた可能性はあります。
分割併合の削減が決まった段階で、4両はブレーキ読み替え装置の搭載が省略可能となり、2008年のダイヤ改正に合わせたものと思われます。

おわりに

4両にもブレーキ読み替え装置が搭載されていたら、リニューアル後も色々な組成を見ることができたのかもしれません。
リニューアル後の4両は、多くが8000形同士、一部が3000形と組むのみとなっており、単独での運用もありませんでした。
分割併合の削減がもっと後になっていたら、早々に4両のリニューアルも行われたかもしれませんね。

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