全346両が在籍し、小田急で最も多い車両となっている3000形。
細かい改良を加えながら増備され、一見同じように見える車両でも、意外な仕様差がある面白い形式です。

久し振りのシリーズものとして、3000形の編成ごとの仕様差を製造区分ごとにまとめていきたいと思います。
それなりに長いシリーズになると思いますが、どうかお付き合い下さい。

1次車の概要

2001年度に登場した3000形としては最も初期の4編成で、翌年度以降に増備された車両とは異なる部分が多く、異端車となっているグループです。
全ての編成が6両で、合計は24両となっています。

最も目立つ特徴としては、側扉の幅が1.6mとなっていることで、3000形では唯一のワイドドア車です。
小田急でワイドドアを採用した最後の車両で、側窓の面積が少なくなることから、従来車と同様に戸袋窓が設けられています。

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登場当時は前面の帯が太く、現在よりも小田急らしいデザインとなっていました。
日車式ブロック工法を採用したため、ドアの周囲が特徴的なデザインとなっており、張り上げ屋根の採用が見送られたこともあって、従来車とはかなり異なる印象に仕上がっています。

機器類は1次車と2次車でのみ採用された構成となっており、編成としては4M2Tを組むものの、デハ3300とデハ3500の小田原方は付随台車で、編成全体では3M3T相当となっていることが特徴です。
冷房装置は2次車の3258Fまで採用されたものを搭載し、こちらも少数派の装備品となっています。

車内についても2次車以降とは大きく異なっており、木目調の扉部の色が濃く、座席の配色もグラデーションがある独特なものです。
2次車以降とは異なり、片持ち式ではない座席となっており、従来車と似たようレイアウトになっています。

登場から現在までの変化

他のグループとは異なる部分が多い1次車ですが、現在までに大きな改造は行われていません。

外見的な変化としては、3次車の登場後に前面の帯が細くされ、後にブランドマークが掲出されました。
クハ3250にのみ電気連結器が設けられていますが、現在は二段式に変更されており、スカートの形状が変化しています。
また、クハ3550のスカートについても、開口部が塞がれる改造が行われています。

近年行われた改良としては、前面と側面の表示装置の交換があり、現在はフルカラーのものとなっています。
登場時からフルカラーだった編成とは機器が異なるようで、写真撮影時に切れやすいという注意点があります。

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ブレーキ読み替え装置が搭載されているため、登場時は他形式の4両と連結した10両での運転が頻繁に見られましたが、現在は8000形と連結する光景が見られる程度となりました。
また、今後他形式の6両の廃車が進むと、単独で使用される機会が多くなると想定されます。

編成表

3251F:3251-3201-3301-3401-3501-3551
3252F:3252-3202-3302-3402-3502-3552
3253F:3253-3203-3303-3403-3503-3553
3254F:3254-3204-3304-3404-3504-3554
※左側が新宿方

おわりに

3000形の中では最も特徴的なグループである1次車ですが、その特殊性から今後の先行きが心配されます。
それまでの車両とは多くの部分で異なるものの、どこか小田急らしさも残っている面白い車両で、転換点になったグループといえるでしょう。

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