小田急で最も多い形式となっている3000形。
その3000形の製造区分ごとの仕様差をまとめていく特集、今回は標準仕様の色が濃くなった3次車をご紹介します。

3次車は、その後の3000形の基本を確立した車両となっており、これ以降は変化が少なくなっていきます。
そして、3000形としては初めてとなる8両固定編成が登場し、さらにバリエーションが増えることとなりました。

3次車の概要

2003年度の後半から2004年度の初めにかけて製造され、6両が4編成、8両が3編成となっています。
8両固定編成が初登場しており、ここから従来車を置き換えるペースが加速していきました。

3次車では、搭載する機器類を中心として、さらに「通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン」に沿った変更が行われ、足回りは2次車までの編成と大きく変わっています。
制御装置、主電動機、歯車比の変更をはじめ、TIOSが新たに搭載されたことで、各部の制御が変更されています。
6両は2次車までの4M2Tから3M3Tへと変更され、編成中に新たに付随車が組み込まれるようになりました。

外見上では、前面の帯が細いものに変更され、かなり印象が異なる姿となりました。
6両の3263Fについては、側面を含めた床下全体を覆うスカートが装備され、防音試験車両として登場しています。
その影響で3次車以降の編成は前面のスカートの形状が変更されており、将来的に他の編成にも側面のスカートを装備できるように配慮されています。

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8両は4M4Tとされ、2次車との違いは6両に準じています。
他の編成と連結をする機会がないことから、電気連結器やブレーキ読み替え装置の搭載が省略されました。

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サハ3750とサハ3850には、構内での移動に備えて簡易運転台装置の接続が可能となっており、4両単位で走行することが可能です。

3次車の足回りは、別形式と表現できるぐらい変更されており、走行音も2次車までとは異なっています。
4次車以降も基本的な仕様は3次車が基準となっており、3000形の標準となった車両といえます。

登場から現在までの変化

防音試験車両として登場した3263Fと、主電動機を交換した3265F以外は、登場から現在まで大きな改造は行われていません。
3263Fの側面のスカートは、電動車の台車付近のみの取り付けに変更された後に全てが撤去され、現在は取り付け用のベースのみが残っています。
3263Fと3265Fは、主電動機が全密閉式のものに交換されており、他の編成とは異なる走行音となりました。

全編成規模で行われた変更は、ブランドマークが掲出された程度で、登場から現在まで大きな変化はありません。
6両については、クハ3250の電気連結器が二段式に変更されています。

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6両の使われ方は1次車や2次車と同様で、現在は単独での運用が多くなっており、一部は1000形の更新車と連結して10両で使われています。
8両は登場から現在まで各駅停車を中心とした活躍となっており、2000形と共通運用で主に新宿から本厚木の間で使われています。

編成表

3263F:3263-3213-3313-3363-3413-3463
3264F:3264-3214-3314-3364-3414-3464
3265F:3265-3215-3315-3365-3415-3465
3266F:3266-3216-3316-3366-3416-3466
3651F:3651-3601-3701-3751-3851-3801-3901-3951
3652F:3652-3602-3702-3752-3852-3802-3902-3952
3653F:3653-3603-3703-3753-3853-3803-3903-3953

おわりに

それまでの編成とは、搭載する機器を中心に大きな変化があった3次車。
3000形の基準となる仕様がここで確立され、その後の大量増備へと繋がっていくこととなりました。

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