現在は6形式の通勤型車両が在籍し、8000形や1000形の一部について、5000形への置き換えが進められている小田急。
5000形はどのぐらいまで増えるのか、小田急ファンが気になる状況が続いています。

近年は1形式の合計両数が多くなる傾向の小田急ですが、以前はどのぐらいだったのでしょうか。

1形式あたりの合計両数

沿線人口の増加と比例するように、小田急が所有する車両は増加し続けてきました。
各形式ごとの合計両数を見ていくと、その傾向を読み取ることができます。

あまりにも古い車両を含めると、編入等もあって分かりにくくなるため、今回はABF車と呼ばれていた1600形以降の形式で一覧化をしてみましょう。

1600形:20両
1800形:22両
1900形:28両
1700形:12両
2100形:8両
2200形:18両
2300形:4両
2220形:16両
2320形:8両
2400形:116両
2600形:132両
4000形:92両
5000形:180両
9000形:90両
8000形:160両
1000形:196両
2000形:72両
3000形:346両
4000形(2代目):160両

1形式あたりの合計両数をまとめると、このような結果となります。
他形式からの編入が行われたケースもありますが、誤差といえる程度です。

3回あったといえるターニングポイント

一覧化してみると、ターニングポイントが3回あったことが分かります。

20180304_01

まずは2100形が登場したタイミングです。
続いて登場する2200系列へと繋がるこの頃は、鉄道車両の技術がどんどん発展しつつありました。
短期間で新しい形式が次々と登場し、1形式あたりの合計両数はかえって少なくなる傾向でした。

20190119_04

技術が発展するペースが少し緩やかになり、沿線人口が飛躍的に増加するようになったのが、2400形が登場するタイミングです。
この頃から1形式あたりの合計両数は100両を超えることが多くなり、大量増備の時代を迎えることとなります。
100両から200両程度が製造される状態はしばらく続き、2000形ぐらいまでがこの傾向だったといえるでしょう。

20191012_03

そして、近年のターニングポイントは、説明するまでもなく3000形が登場したタイミングです。
1形式あたりの両数はさらに増えることとなり、かつてない両数が製造されました。
4000形では一旦落ち着いていますが、今後は3000形のような両数が製造されることが多くなると考えています。
5000形がどこまで増えるかは分かりませんが、8000形を全て置き換えるような両数が製造されるかもしれませんね。

おわりに

1形式あたりの製造両数は、近年になるほど増えてきました。
5000形はどこまで増え続けるのか、来年度以降の動向にも注目ですね。