1988年に営業運転を開始した小田急1000形。
小田急1000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

1091Fの概要

小田急初の10両固定編成として、1992年に増備された編成です。
4編成が増備された10両の中では唯一の1次車で、細部の仕様が1092F以降の編成とは異なっていました。

ワイドドア車が登場した後に増備されたこともあり、車内にはLEDスクロール式の案内表示装置が設置される等、それまでのノーマルドア車とは異なっている部分がありました。
編成の構成自体は、4両と6両を繋いだ場合の制御車を付随車に変更したものとなっています。

当時の小田急は、まだ全線を10両で走ることができない状況でしたが、営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線との直通運用に限定して使用することで、1091Fは10両固定編成での製造が可能となっています。
運用の柔軟性を重視していた小田急としては、かなり割り切った編成を用意したといえるでしょう。

登場後は専ら千代田線に乗り入れる運用を中心に使われ、直通運用からの撤退後は快速急行や急行で活躍しました。
2017年度には、元から10両で登場した編成としては初となるリニューアルが行われ、外観のイメージが大きく変わりました。
現在は各駅停車から優等列車まで使用され、幅広く活躍しています。

編成表

クハ1091-デハ1041-デハ1141-サハ1191-サハ1291-デハ1241-デハ1341-サハ1391-デハ1441-クハ1491
※左側が新宿方

製造区分

クハ1091:1次車
デハ1041:1次車
デハ1141:1次車
サハ1191:1次車
サハ1291:1次車
デハ1241:1次車
デハ1341:1次車
サハ1391:1次車
デハ1441:1次車
クハ1491:1次車

製造所

クハ1091:日本車輌製造
デハ1041:日本車輌製造
デハ1141:日本車輌製造
サハ1191:日本車輌製造
サハ1291:日本車輌製造
デハ1241:日本車輌製造
デハ1341:日本車輌製造
サハ1391:日本車輌製造
デハ1441:日本車輌製造
クハ1491:日本車輌製造

旧番号

デハ1341:デハ1441
デハ1441:デハ1341

竣功日

クハ1091:1992年1月29日
デハ1041:1992年1月29日
デハ1141:1992年1月29日
サハ1191:1992年1月29日
サハ1291:1992年1月29日
デハ1241:1992年1月29日
デハ1341:1992年1月29日
サハ1391:1992年1月29日
デハ1441:1992年1月29日
クハ1491:1992年1月29日

車体修理竣功日

クハ1091:2018年2月20日
デハ1041:2018年2月20日
デハ1141:2018年2月20日
サハ1191:2018年2月20日
サハ1291:2018年2月20日
デハ1241:2018年2月20日
デハ1341:2018年2月20日
サハ1391:2018年2月20日
デハ1441:2018年2月20日
クハ1491:2018年2月20日

1091Fの写真

20181007_05