東京都と神奈川県を走る小田急線には、東京メトロとJR東日本の車両が乗り入れてきます。
前者は千代田線の16000系、後者は常磐緩行線のE233系2000番台です。

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比較的都心部で見かけることが多いこれらの車両は、小田急線内のどこまで走っているのでしょうか。

小田急が直通運転を行っている路線

新宿から小田原までを結ぶ小田原線を中心に、江ノ島線、多摩線を加えた3路線を有する小田急では、小田原線のみが他社線と繋がっており、直接の直通運転を行っています。
小田急が現在も直通運転を行っているのは、以下の4路線です。

・千代田線(東京メトロ)
・常磐緩行線(JR東日本)
・御殿場線(JR東海)
・鉄道線(箱根登山鉄道)

昔は相鉄との直通運転もありましたが、現在は行われていません。



現在も直通運転が行われている4路線の中で、相互直通運転となっているのは2社のみで、小田急線内では東京メトロとJR東日本の車両を見ることができます。
以前はJR東海の車両も小田急線内で見ることができましたが、現在は小田急からの乗り入れのみとなり、見ることができなくなりました。

他社の車両が走っている区間

小田急に乗り入れてくる2社の車両は、日中は都心部を中心に走っていますが、朝夕のラッシュ時には郊外にも顔を出しています。
通常の運用では伊勢原まで入線しており、代々木上原から伊勢原までの区間で、16000系とE233系2000番台を見ることができます。

以前は新百合ヶ丘から多摩線に入る機会が多くありましたが、複々線の完成後は見ることができなくなりました。
ダイヤが乱れた際や、本来は小田急の車両が入る運用を代走する場合には、新宿から代々木上原の区間や、多摩線内でも時々走る姿を見ることができます。

相模大野から分岐する江ノ島線内や、小田原線の伊勢原から先では見ることができません。
試運転では伊勢原より先の新松田や小田原までの入線実績があるものの、ダイヤが乱れた際も伊勢原より先に入線することは基本的にありません。

おわりに

以前よりは走行する区間が限られるようになり、多摩線や郊外では見かける機会が減ってしまった他社の車両。
2022年3月12日に行われるダイヤの変更によって、走行する区間が変化することはあるのか、そのあたりも気になるところです。