小田急江ノ島線の終点である片瀬江ノ島駅の隣に位置し、海が近いことが駅名からも分かる鵠沼海岸駅。
現在は各駅停車しか停車しない静かな駅ですが、ここから終点にかけて小田急は海に沿って走ることとなります。

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駅から海は見えないものの、鵠沼海岸はどれぐらい海に近い駅なのでしょうか。

湘南海岸が近い鵠沼海岸駅

海が近いであろうことが駅名からも分かる鵠沼海岸は、海岸が徒歩圏内にある駅です。
駅の周辺は閑静な住宅地ですが、少し歩けば海に到着できるような立地で、海までは700m程度でしょうか、軽く散歩をする感覚で向かうことができます。

真夏は片瀬江ノ島付近がサーフィンの禁止エリアとなるため、サーファーの利用客が増加することが特徴です。
住んでいる方にもサーファーが多いようで、家の前でサーフボードの手入れをする姿が見られます。

このような経緯もあってか、昔は全ての急行が本鵠沼と鵠沼海岸に停車していましたが、1998年8月22日のダイヤ改正以降は、一部の急行が通過するようになりました。
これは江ノ島線でも10両の急行が走るようになったためで、ホームの短い両駅を6両は停車、10両は通過するという対応になりましたが、現在は6両の設定がないため、急行の通過駅となっています。

2600形が保存されている辻堂海浜公園

歩くとなると少々遠いですが、鵠沼海岸は小田急で最も辻堂海浜公園が近くにある駅でもあります。
交通公園には引退した2600形のクハ2658が保存されており、休園日以外は懐かしい姿を見ることができます。

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近年は老朽化が目立っており、この写真を撮った時点でもそこそこ痛みがありましたが、その後はさらに痛みが進行していました。
このまま撤去や置き換えが行われてしまうのではないかといわれていましたが、最近になって本格的な修繕が開始されており、当面はこの車両の保存が続くとみられます。

駅からクハ2658までは直線距離でも2km以上となりますが、懐かしい車両を見に散歩がてら歩いてみるのも面白いかもしれませんね。

おわりに

終点以外で最も海に近い駅となっている鵠沼海岸。
残念ながら駅から海は見えませんが、終点の片瀬江ノ島からとは違うルートで、海を訪れてみてはいかがでしょうか。