最新の編成となる5060Fが営業運転を開始し、現在は10編成が活躍している小田急5000形。
2022年度の鉄道事業設備投資計画が発表されたことで、今後も5000形の増備が続くことが分かりました。

5000形の増備が続くことで、従来車の置き換えはどう進むのでしょうか。

3編成が増備される5000形

先日発表された鉄道事業設備投資計画において、2022年度は3編成の5000形が増備されることが分かりました。
両数についても言及があり、全て10両編成となっています。

5000形は現在までに10編成が営業運転を開始しており、合計両数は100両に到達しました。
最新の編成は5060Fで、この編成は2022年度の増備分と考えられることから、今後20両が新たに増備され、5061Fと5062Fが登場すると予想されます。

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発表の中には、他にも気になる記述が見られます。
それは、5000形が1000形の代替車両であると明確に記載されている点で、追加の増備によって1000形の廃車が発生するであろうことを意味します。
増備される両数は30両と控えめながら、置き換えについては明示されており、1000形の未更新車がさらに数を減らすことは決定的となりました。

従来車の置き換えは進むのか

2022年度に30両の5000形が増備されることで、従来車の置き換えはどこまで進むのでしょうか。
代替車両として位置付けられている1000形には、未更新車があと32両残っており、現時点で車籍がある編成は以下のとおりとなっています。

・1058F(レーティッシュカラー)
・1061F(レーティッシュカラー)
・1251F
・1253F
・1254F
・1754F(ワイドドア車)

4両が2編成、6両が4編成となっているため、両数としては増備される5000形と近いものの、4両と6両を組み合わせて30両とすることができません。
この結果から考えられることは二つで、どちらになるかはあまりにも読みにくい状況です。

一つ目は、運用数の削減によって既に車両が余っているため、編成数や両数の組み合わせとは関係なく1000形だけを置き換えるパターンです。
保有車両数がギリギリという状況ではないため、このようにすることは十分可能だと考えられます。

もう一つが他にも廃車となる車両が発生するパターンです。
その車両が8000形なのか、2000形なのか、それとも3000形の初期車なのかは分かりませんが、保有車両数が余っている以上、1000形だけで廃車が終わらない可能性は当然ありえます。

運用数の減少により、5000形を増備しなくても1000形を廃車にできたとも考えられることから、どちらの可能性もありえる展開となりました。

おわりに

5060Fで増備は中断せず、今後さらに2編成が登場することが確実となった5000形。
快適な車両が増えるのは喜ばしいことですが、同時に1000形の未更新車に終焉が近付きつつあることも確かなようです。