海老名駅の近くにある海老名中央公園にて、2022年12月3日と4日に「おだきゅう Family Fun フェスタ 2022 in 海老名中央公園」が開催されました。
コロナ禍等を理由にファミリー鉄道展が開催されなくなる中、久々に楽しみなイベントが帰ってきました。

色々と試行錯誤中の段階なのかなとも感じたこのイベントは、今後の展開に向けた布石となるのでしょうか。

初開催となったFamily Fun フェスタ

いよいよ寒くなってきたと感じ始めた12月、海老名中央公園で小田急等が主催するイベントが開催されました。
子育て世代への支援を強化する最近の流れに合わせ、親子で楽しめる内容が多く盛り込まれたイベントとなっています。

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会場の様子はこのようになっており、早めの時間帯だったこともあってか、適度な混雑といった状況でした。
小田急の関係各社、ローカル鉄道各社、沿線自治体等のブースがあるほか、会場内にはゆるキャラが遊びに来ていました。
鉄道模型の運転体験やショーの開催、スタンプラリーも行われており、思っていたよりも内容は盛り沢山な印象でした。

一方で、事前に各所で告知が行われていたものの、認知度の広がりは少し足りなかったのかなという面も感じました。
行ってみたら思っていたよりも大規模だったという展開だったので、内容をイメージさせきれていなかったのかもしれません。

会場の導線についても工夫の余地がありそうで、混雑を分散するために会場全体を広く使おうとしたからなのか、ブースが散らばってしまっている印象を受けました。
全体的に色々と試行錯誤をしているようにも感じたので、今後に向けては今回の結果を見つつ考えていくことになるのでしょう。

今後の展開として考えられそうなこと

会場に行ってみて感じたのは、ファミリー鉄道展に代わるイベントとしての側面もあるのかなという点でした。
ファミリー鉄道展の第2会場で行われていた内容に第1会場の要素を追加しつつ、より一層親子向けのコンテンツを充実させた印象です。

元々のファミリー鉄道展は比較的のんびりしたものでしたが、回を重ねるごとに展示車両の撮影に鉄道ファンが集まるようになりました。
鉄道ファンと親子連れが混在する状況が近年は目立ち、名称と実態がやや乖離しつつあったようにも思います。
最近は車両の撮影会を有料で開催する機会が増加し、棲み分ける方向性が見えてきたともいえそうですから、今後は体験型やブースを中心とした展開にすることで、よりファミリー層に向けた内容に特化していく方針なのかもしれません。

車両展示の縛りがなくなるため、今後は海老名以外でもできるようになり、沿線の別の場所で開催される可能性もあるほか、年に複数回行うことも可能となりそうです。
今後車両展示が復活する可能性もあるとは思いますが、その場合は触れ合うことをメインにして、撮影の要素は有料撮影会に移行していくのではないでしょうか。
近年の課題を解決しつつ、新しい方向性への試行錯誤が始まろうとしている、最終的にはそのように感じました。

おわりに

今はまだ難しいのかもしれませんが、飲食系のブースが沢山あれば、かなり盛り上がるようにも思います。
家族連れが喜ぶようなものが食べられれば、訪れる人はさらに増えそうです。