1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9402Fの概要

9000形の3次車として登場した編成で、中間に付随車を挟んだ6両となっています。
地下鉄に乗り入れる際には10両での運転が想定されており、4両と併結した状態を考慮した構成とされました。
仕様としては4両の2次車に準じたものとなっていますが、サハ9552に仕切り扉が設けられたほか、56芯ジャンパ連結器が搭載されなかったことに合わせて、スカートの形状が変更されています。

登場後はしばらく小田急線内用の車両として使用され、後に営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線に乗り入れるための改造が行われています。
正面の手すりは前後で同じ形状でしたが、乗務員室内に貫通路を構成するための改造が1978年度に行われ、合わせてデハ9402の手すりが交換されました。

1000形の登場により、千代田線に乗り入れる運用からは外れ、晩年は小田急と箱根登山線内で活躍しました。
1993年度に6両では初となる車体修理が行われ、老朽化した部分を補修し、1000形に準じた内装へと変更されました。

晩年も幅広い種別で活躍しますが、3000形への置き換えで2006年に廃車となりました。

編成表

デハ9402-デハ9502-サハ9552-サハ9652-デハ9602-デハ9702
※左側が新宿方

製造区分

デハ9402:3次車
デハ9502:3次車
サハ9552:3次車
サハ9652:3次車
デハ9602:3次車
デハ9702:3次車

製造所

デハ9402:川崎重工業
デハ9502:川崎重工業
サハ9552:川崎重工業
サハ9652:川崎重工業
デハ9602:川崎重工業
デハ9702:川崎重工業

竣功日

デハ9402:1973年10月30日
デハ9502:1973年10月30日
サハ9552:1973年10月30日
サハ9652:1973年10月30日
デハ9602:1973年10月30日
デハ9702:1973年10月30日

車体修理竣功日

デハ9402:調査中
デハ9502:調査中
サハ9552:調査中
サハ9652:調査中
デハ9602:調査中
デハ9702:調査中

廃車日

デハ9402:2006年2月10日
デハ9502:2006年2月10日
サハ9552:2006年2月10日
サハ9652:2006年2月10日
デハ9602:2006年2月10日
デハ9702:2006年2月10日

9402Fの写真

20181222_08