1972年に営業運転を開始した小田急9000形。
小田急9000形全編成ガイドでは、各編成ごとの特徴やデータをまとめています。

9409Fの概要

9000形の最終編成にあたり、1977年に登場しました。
元々は4両の9010Fとして1972年に登場した編成ですが、営団地下鉄(現在の東京メトロ)への乗り入れに必要な編成数が想定より少なくなったことから、新造の中間車を追加して6両化されました。
このような経緯で登場したことから、9409Fは9000形の中では異端車に位置付けられます。

製造区分上は、9010Fとして登場した編成が2次車、後から組み込まれた中間車が5次車となっており、4両と同じ形状のスカートを履いていることが特徴です。
中間増備車は屋根の仕上げ方が異なっていましたが、後に編成内で統一されました。

千代田線への乗り入れ用として登場しましたが、相互直通運転の開始までは小田急線内用の車両として使われました。
乗り入れの開始前には千代田線内を走行するための改造が行われ、1978年度には乗務員室内に貫通路を構成するための仕切を設置、合わせてデハ9409の手すりが交換されました。

晩年は千代田線の直通運用から外れ、小田急線内を中心に活躍しつつ、急行では箱根登山線にも乗り入れていました。
1995年度には車体修理が行われ、老朽化した部分の補修や、1000形に準じた内装への変更が行われていますが、4両で登場した編成としては、最も遅いタイミングでの施工となっています。

9000形としては最も新しい車両を含み、リニューアルも遅かった編成ですが、2005年4月に9000形として最初に廃車となりました。

編成表

デハ9409-デハ9509-サハ9559-サハ9659-デハ9609-デハ9709
※左側が新宿方

製造区分

デハ9409:2次車
デハ9509:2次車
サハ9559:5次車
サハ9659:5次車
デハ9609:2次車
デハ9709:2次車

製造所

デハ9409:東急車輛製造
デハ9509:東急車輛製造
サハ9559:川崎重工業
サハ9659:川崎重工業
デハ9609:東急車輛製造
デハ9709:東急車輛製造

旧番号

デハ9409:デハ9010
デハ9509:デハ9110
デハ9609:デハ9210
デハ9709:デハ9310

竣功日

デハ9409:1972年12月1日
デハ9509:1972年12月1日
サハ9559:1977年11月28日
サハ9659:1977年11月28日
デハ9609:1972年12月1日
デハ9709:1972年12月1日

6両固定編成化・改番日

デハ9409:1977年11月28日
デハ9509:1977年11月28日
デハ9609:1977年11月28日
デハ9709:1977年11月28日

車体修理竣功日

デハ9409:調査中
デハ9509:調査中
サハ9559:調査中
サハ9659:調査中
デハ9609:調査中
デハ9709:調査中

廃車日

デハ9409:2005年4月15日
デハ9509:2005年4月15日
サハ9559:2005年4月15日
サハ9659:2005年4月15日
デハ9609:2005年4月15日
デハ9709:2005年4月15日

9409Fの写真

20190113_06