定期運行からは既に外れ、現在は臨時列車等での活躍が続いている小田急の50000形(VSE)。
小田急トラベルを通じて、個人でVSEを貸し切ることも可能となっており、最近は様々な貸切列車が走行しています。

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現在も小田急トラベルでは貸切プランの受け付けが続いていますが、これによってVSEの引退時期が見えてきました。

今しかできないVSEの貸切列車

2編成しか製造されず、フラグシップでもあったVSEは、検査等で運用から外れる時を除くと、ほぼフル稼働の状態が続きました。
そのような車両を指定して貸し切ることは難しく、定期運行がある時期にVSEの貸切列車を実現することは、夢物語と表現しても言いすぎではありません。

デビューから忙しく働いてきたVSEでしたが、定期運行から外れたことで、それまで運転することができなかった列車に充当することが可能となり、特別な行路を走行する臨時列車や、団体向けの貸切列車が多く見られるようになりました。



貸切プランは二つあり、新宿を出発して小田急線内を巡って新宿に戻るパターンと、新宿から小田原までを走破するパターンがあります。
値段は前者が1,440,000円、後者が980,000円とそれなりに高額ですが、乗車する人数が多ければ一人あたりは安くなります。
一人で全額を支払うことができれば、自分だけのVSEを満喫することも可能ですが、それを実行した方はいるのでしょうか。

既に多くの貸切列車が走行しており、ご縁があり私も乗る機会がありましたが、車内での装飾等も相談によって可能なようで、皆さんが楽しんでいることが伝わってきます。

見えてきたVSEの引退時期

VSEを貸し切ることができるという夢の時間は、現在も小田急トラベルで受け付けが行われています。
申し込みができない日はあるのでしょうが、夢を実現するチャンスはまだ多く残っているといえるでしょう。

貸切プランについては、2023年11月30日まで利用が可能との発表がされており、この日まではVSEが引退しない可能性が高いことが判明しました。
秋頃の引退を予定していると発表されており、10月ぐらいになるのではないかと思っていましたが、かなりぎりぎりまで走ることになります。

9月以降の貸切プランは平日のみの利用になるそうで、土休日は別のツアーが組まれると予想されるほか、1編成は先行して引退する可能性もありそうです。

おわりに

12月からは冬だと解釈した場合、11月30日に貸切列車が設定されれば、それが最後の列車となる可能性もあります。
秋頃に引退という表現がされていたのは、最後まで貸切列車の設定が可能となっていることで、時期が確定しにくいからなのかもしれませんね。