千代田線や常磐緩行線にも乗り入れ、広い範囲で活躍している小田急の4000形。
10両が16編成在籍しており、現状は3000形に次ぐ勢力となっています。

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比較的編成数は多いものの、他社線を走っているためか、4000形を小田急線内で見かける機会はそこまで多くありません。
一方で、やたらと4000形を見かけると感じる日もありますが、それはなぜなのでしょうか。

全16編成が在籍する4000形

2007年に営業運転を開始した4000形は、JR東日本のE233系をベースに設計された車両で、小田急の中ではやや異質な存在となっています。
登場から数年である程度の編成数が揃いましたが、その後は断続的な増備へと移行し、最終的に10両が16編成となりました。

4000形は全部で160両ということになりますが、全てが10両編成となっていることもあり、編成数としてはそこまで多くありません。
小田急線内では、大所帯の3000形を見かける機会が圧倒的に多いため、4000形は比較的珍しい部類といえます。

他社線に乗り入れていることから、小田急線内で乗る機会が少なくなるのは当然ですが、不思議なのは日によって見かける頻度が違うと感じる点です。
全く見ないような日もあれば、沢山の4000形を目にするような日もあり、そういった面でも異質な存在といえるかもしれません。

平日と土休日で異なる4000形を見かける頻度

東京メトロの千代田線や、JR東日本の常磐緩行線も走っているため、小田急線内で4000形を見る機会はどうしても少なくなります。
小田急線内においても、向ヶ丘遊園や成城学園前で折り返してしまう列車が多く、郊外になるほど珍しい存在となるのは当然のことでしょう。

4000形には13運用が設定されており、全編成が使用されている場合においては、余る3編成が他の形式と同じ運用に入ることとなります。
他社線内を走っているだけではなく、千代田線内をしばらく往復するようなケースもあるため、小田急線内では思っている以上に乗りにくい存在の4000形ですが、それは平日に限られます。

土休日になると、4000形は平日と事情が一変し、小田急線内で見かける機会が多くなります。
設定されているのが13運用なのは平日と同様ですが、その中の8運用は小田急線内を走る時間帯が長くなっており、快速急行でも多く走ります。
4000形を見かける確率が違うと感じるのはこれが理由で、平日と土休日で思っている以上に大きな差があるのです。

おわりに

土休日に小田急を利用すると、他社線に乗り入れている車両とは思えないぐらい、4000形を見るように感じます。
思っている以上に土休日は小田急線内を走るようになっており、日によって違うと感じるのは当然のことなのかもしれませんね。