年度が切り替わるタイミングのためか、車両の廃車が行われていなかった最近の小田急。
連休が終わったばかりですが、8000形の8060Fが廃車になったようで、2023年度における最初の引退編成となります。

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2023年度についても廃車の流れは止まりそうにありませんが、ここ数年と比較した場合には、やや限定的な本数となりそうです。

8000形の8060Fが廃車に

予想されていた展開ではありましたが、8000形の8060Fが廃車となったようです。
2月に8054Fが廃車となって以降、車両の廃車は行われていませんでしたが、8060Fが2023年度の廃車第一号となってしまいました。

減便が行われた小田急においては、車両が余る状況が続いており、保有車両数を減らす対応が進められています。
4両編成は使い道も限られるため、減便後はほとんど走らない編成も散見されます。

8060Fについては、引退を予告する撮影会が行われており、遠くない未来に廃車となることは確実な状況でした。
撮影会後には休車となっており、営業運転に復帰することなく引退となりました。

2023年度の廃車は限定的か

車両の廃車という動きが出てきた小田急ですが、2023年度の置き換えはどのようになると考えられるのでしょうか。
8000形の引退が多ければ、ケイプアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻いた車両が、さらに貴重な存在となってきます。

先般発表された鉄道事業設備投資計画によると、2023年度については5000形の増備がありません。
つまり、置き換えという意味での廃車はないとみられ、減便による余剰車両を削減するのみになると考えられます。
廃車となる車両は比較的少なく、20両から30両程度になるのではないでしょうか。

次の廃車については、既に4両の8052Fが休車となっていることから、この編成になる可能性が高いとみられます。
6両がどうなるのかについても気になるところですが、3000形の更新車が営業運転に復帰したことから、引退する編成が発生する可能性もありそうです。

おわりに

遭遇する機会が明らかに減り、本数が減少しつつあることを実感する小田急の8000形。
完全な引退はまだ先となりそうですが、その日は確実に近付きつつあるのかもしれません。