小田急らしい改造事例となってしまったのが、2600形の8両固定編成化です。
途中で計画が変更されるとか、わざわざ改造したのに早期廃車される等といった事例が散見されるわけです。

2600形の8両固定編成化は1993年頃から行われ、VVVFインバーター制御に改造された編成も含め合計6編成となりました。
不可解なのがその車番で、どういう規則性なんだという割り振りなのですが、これがもっと多くが8両固定編成化改造されようとしていた証でもありました。

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写真は改造後の2659Fです。
電気連結器がないのが判別点でした。

改造工事が途中で中止になったことはもちろん小田急らしいのですが、その後8両固定編成から廃車が開始されるというさらに衝撃的な結末を迎えることとなります。
さらに、真っ先に廃車となったのはVVVFインバーター制御に改造された2666Fでした。
この2666Fの一部機器は、2054Fに転用され今も使われています。

短命に終わった2600形の8両固定編成でしたが、6M2Tの強力編成ということで、加速力が高かったのが印象的です。
あの独特な加速音を響かせ、高加速でホームから抜けていく姿は、2600形の中でも一際輝く姿でした。