かつての小田急線というと、来る電車来る電車、みんな同じような顔をしていました。
小田急顔とか言われていますが、今日は似たようなそのお顔から、比較的簡単に形式を判別するポイントを書きたいと思います。

20m車のみとしていることと、比較的晩年の形態での見分け方ですので、予めご了承下さい。
また、5000形の4連化された6連についても無視しています。

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まずは2600形からです。
これはとても分かりやすいのですが、スカートの形状で一発です。
左右に欠けている部分がなく、全体が覆われていれば2600形と断定できます。
そして、上の写真のように電連が付いていれば、6連となります。

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8連の場合は上の写真の姿となります。
要するに、電連があれば6連、無ければ8連と判別できるので、比較的分かりやすい形式です。

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続いては4000形です。
こちらは2ヶ所を見れば判別可能で、まずは手すりが正面から見て左右に出っ張っているかです。
ここだけだと2600形と同じなのですが、その上でスカートの左右に欠けている部分があれば、その時点で4000形と断定できます。

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さて、この辺から少しややこしくなります。
4連の5000形は大きく分けて3パターンが存在するのですが、まずは第12編成までの見分け方。
最初に見るのはやはり手すりで、ここまでは4000形と同様です。
その上で、スカートが2ヶ所欠けていれば5000形と断定できます。

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5000形が続きます。
次は第13編成と第14編成ですが、手すりの形状が変わり、縦に一直線となります。
これだけだと6連との差がないのですが、スカートが2ヶ所欠けていれば、この時点で4連の5000形と断定できます。

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そして、最も厄介なのが4連の第15編成です。
結論、新宿方は判別できますが、小田原方はできません。
新宿方の見分け方は、手すりが直線であること、左下の足掛けが上に付いていることです。
小田原方については、足掛けの位置が下になっているので、この後に出てくる6連と見分けが付きません。
あえて言うなら、車番の間隔が離れていることが識別点ではあるのですが、そこが分かればそもそも見分ける必要がないですね。

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ラストは5000形の6連です。
5200形と呼ばれることもあります。
こちらは形態が揃っていて簡単なのですが、手すりが直線であることと、スカートが1ヶ所しか欠けていなければ6連と判別できます。
ただし、小田原方だけは4連の第15編成の可能性があるので、要注意です。

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6連については、晩年にシールドビーム化された編成が多く存在します。
このライトを装備している場合は、その時点で6連の5000形と断定できます。

以上が比較的簡単な見分け方となります。
ご紹介した以外にも、前面窓の形状やワイパーの位置に違いがありますので、そこでも判別が可能です。
既に全車が引退済ですが、意外と奥深い小田急顔のマニアックなお話でした。