最後の1本となった2670Fが旧塗装化され、引退時に大騒ぎとなった小田急2600形。
旧塗装になったから騒がれたのか、騒がれたから旧塗装になったのか、判断が難しいところです。

個人的な記憶も含めての推測ですが、私は後者の要素が大きいと思っています。

2400形の全廃後、小田急では通勤型車両のまとまった廃車がありませんでした。
約10年間、通勤型の車両は増えるのみだったことになります。
2000形の増備で8連から廃車が開始された時、その衝撃はなかなかのものでした。

撮影者は増えていったと記憶しています。
鉄道趣味から離れていた人たちが、沢山復帰してきたのもこの頃でした。
インターネットの一般層への普及も後押しをしたように思います。

そこに旧塗装化の噂が広まってきました。
噂は現実となり、そこからのフィーバーは凄いものでした。

あまりにも平穏だった小田急の通勤型車両で、久々に始まった置き換え劇、それこそが騒ぎになる原因だったのではないかと思います。

20180811_05

もっと撮っておけば良かったと、今でも後悔する時があります。
撮れているだけでも幸せなのですが、もっと撮ることができたはずでした。
この時の後悔が、今の撮影姿勢に繋がっているのかもしれません。