近年の小田急で、最も短命だった種別といえば湘南急行です。
多摩急行と合わせて2002年に登場しましたが、2004年に快速急行が登場するのに合わせ、発展的に消滅しました。

湘南急行が登場する前の小田急は、種別が少なくシンプルな構成となっていました。
江ノ島線には30分に1本ペースで急行が走っていたのですが、本数が少ないだけではなく、停車駅が多く速達性があまり高くありませんでした。

そこに登場したのがJR東日本の湘南新宿ラインです。
小田急としてもそのままにはしておけず、従来の急行停車駅から南林間と長後を除いた湘南急行を登場させ、対抗することとなりました。

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しかし、湘南急行では不十分だったということなのか、2004年には快速急行にその役割を譲ることとなります。
停車駅はさらに減らされ、小田原線内の速達性も高められました。

比較的平和だった小田急線が他線との競争を意識し始めた、それこそが湘南急行の登場に表れていました。