小田急多摩線の急行停車駅として、他の駅より少し存在感がある栗平駅。
相対式ホームを持つシンプルな駅となっていますが、実は待避線を設置して2面4線にすることを考慮した構造となっているのです。

実際に駅を見てみると、ホームや構造物が待避線の設置を考慮していたことがよく分かります。
近年エレベーター等が設置されたので、現在は2面4線化が簡単にはできない状態になっています。

現在の多摩線は、線内で追い抜きができる設備がありません。
以前は小田急多摩センターで追い抜きができたのですが、現在は退避設備が撤去されています。

現在のダイヤは小田原線からの直通列車が比較的多いので、それが遅延した場合多摩線内に影響が及ぶようになってしまいました。
直通列車の後を走る各停に遅れが発生するのですが、この各停の次を走る各停は定刻であることが多く、数分の続行で来ることさえあります。

これは待避線がないことによって起きていると思われ、列車順序が変更できないことによる顕著な影響と言えるでしょう。

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リニューアル前の栗平駅は、今よりも待避線が設置できる雰囲気が残っていました。
駅舎の構造等を見ると、考慮されているのがよく分かりますね。

今後設置される日が来るのか、気になるところではあります。