さよなら運転が行われず、静かに引退していった小田急4000形。
地味なラストだったわけですが、晩年の活躍自体も地味なものでした。

同時期に廃車が進んだ2600形は、晩年でも優等列車で活躍する姿が多く見られました。
しかし、4000形については各停中心の活躍となり、急行や湘南急行でその活躍を見る機会がとても少なかったのです。

ただし、これは6連に限ったことであり、4連は5000形と同じような使われ方となっていました。
そうなると、気になるのがなぜ6連だけがそうだったのかという点です。

これには、4000形が箱根登山線に直通できないという事情が絡んでいました。
どういうことかというと、湘南急行として走る列車を含む運用は、基本的に箱根登山線直通の列車もセットになっていたので、4000形がその運用自体に入れなかったのです。

この制約がない運用はラッシュ時に少ししか存在しなかったので、それが少なかった直接の原因となります。

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夕ラッシュ時に撮影した4000形の湘南急行です。
とても普通の光景なのですが、そんなに多く見られるものではありませんでした。