小田急最初の量産冷房車となった5000形。
2400形での試験結果を踏まえ、3次車から冷房が搭載されました。

屋根上にCU-12A型冷房装置を搭載し、小田急に本格的な冷房車時代をもたらすことになったわけですが、その後の車両とは少し違っていました。
3次車は全部で4本ですが、これらの編成のみが屋根上にベンチレーターを設置していたのです。

これは冷房装置に換気機能がなかったことによるもので、その後の増備車や改造車にはベンチレーターが設置されていません。
3次車ならではの姿で、大きな特徴となっていました。

そのベンチレーターですが、1984年に撤去されてしまい、他の5000形と大差がなくなってしまいました。しかし、撤去後もクーラーキセの形状が少し違ったままだったので、廃車時までその特徴を見ることができました。

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写真は晩年の5000形3次車で、特徴的なクーラーキセが残っています。
小田急冷房車の歴史は、この5000形から本格的に始まったわけですね。