小田急2600形が最後まで装備していた、側面種別幕のデカデカ表示。
1000形と同じ大きさの表示窓において、全面を種別表示で使っていたので、相当インパクトがありました。

このデカデカ表示、最後は2600形しか装備していませんでしたが、実は他の形式にも装備されていた時期があるのです。
2600形についても、全編成がこれだったわけではなく、冷房改造が遅かった編成は種別と行先が表示できるタイプとなっていました。
具体的には、2661Fから2672Fのみがデカデカ表示で、8連化された編成は組成変更時に種別と行先が表示できるものに交換されています。

さて、そのデカデカ表示を装備していた他の形式ですが、5000形と9000形が該当します。
2600形と同様ですが、こちらも全編成が装備していたわけでもなく、その辺が少々ややこしいです。

5000形は、9000形の後に製造された5063Fから5065Fが該当します。
加えて、6連の5251Fから5253Fまでがデカデカ表示です。
6連は比較的早期に交換されていたように記憶していますが、4連は更新時までそのままだったかもしれません。

9000形については、一時期全編成がデカデカ表示となっていました。
ただ、こちらは他の形式と少し事情が違っていて、9001Fから9006Fまではランプ切換式を登場時は装備していました。
その他の編成は登場時からデカデカ表示だったのですが、9001Fから9006Fについても千代田線直通改造の際に交換されています。

最終的には種別と行先を表示するタイプに交換されましたが、更新時かそうではない時期に交換されていたかは記憶にありません。
交換だけを先に済ませていた編成もあったようには思うのですが。

20181216_09

写真は最後までデカデカ表示で残った2670Fのものです。
これだけ大きく表示していたので、インパクトは相当なものでした。

各形式固有のエピソードもまだあるのですが、それはまたの機会にご紹介します。