戦後に設定された小田急の準急列車。
歴史のある種別ですが、その時々で求められることに合わせ、役割を変えてきました。

昭和の時代においては、停車駅が度々変更されており、通勤準急や快速準急といった種別も一時的に登場しています。
また、朝夕のみの運転となる時期もありました。

その後、準急は千代田線との直通列車の役割を担うようになり、9000形や1000形が使われました。
昭和の終わり頃や平成の初期においては、日中も多くの準急が6両や8両で走っていました。

2000年になり、準急には大きな変化がありました。
千代田線直通の準急が30分に1本となり、相模大野までの運転となったのです。
しかし、このパターンは長く続かず、多摩急行の登場で大きな変化を迎えることとなりました。

その後しばらく、準急はラッシュ時を中心とした役割を担うこととなります。
どちらかというと、運行本数が少ない希少な列車となっていました。

2018年になり複々線が完成すると、全列車が千代田線直通の役割へと変化し、運行本数が大幅に増加しました。
これが現在の状況となっています。

20181202_01

ラッシュ時のみの運行となっていた頃の準急です。
比較的狙わないと撮れない列車だったので、撮影枚数はそこまで多くありません。

4000形以外を使用した小田急車による準急は見られなくなり、徐々に懐かしい部類になってきています。
そのうち復活するかもしれませんが、しばらくは今のパターンが続くのかなと思っています。