小田急の多摩線が、久々に多摩線らしくなっています。
多摩線といえば、廃車が近い車両がのんびり走る路線、一昔前までこんなイメージでした。

多摩急行が登場して10両編成の列車が多く走るようになり、そんなのんびりさが失われていきました。
線内運用の各駅停車も変化し、新しい車両が普通に走る路線になりました。

そんな多摩線が、最近懐かしさを少しだけ取り戻しています。
相変わらず優等列車は多く走っていますが、各駅停車がどこか懐かしい。

A11からA18の運用について先日書きましたが、これと関連して多摩線がボロばかりとなっているのです。
ボロと表現すると失礼かもしれません。
しかし、かつて多摩線でよく見られた、廃車間際の車両ばかりが走る光景そのものなのです。

開業直後はABF車、その後ABFM車、HE車と続きました。
比較的最近だと、2600形や4000形ばかりの時期がありましたが、それを最後に多摩線らしい光景は見られなくなりました。

多摩線らしいこの光景、意外と見られる期間は限られています。
実際に廃車が始まると、新旧が入り乱れてくるので、ボロばかりという光景は意外と見られなくなります。

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だからこそ、今撮るべきは多摩線なのです。
こんな当たり前の光景は、あっという間に見られなくなるのでしょう。

かつて多くの車両がこのような光景を見せてくれたように、8000形の界磁チョッパ車とワイドドア車が、最後の活躍をしています。