第1編成が廃車され、2012年の時点でLSEは残り2編成となってしまいました。
このまま全廃されてしまいそうな勢いですが、第4編成のみだった旧塗装が、第3編成でも行われることになりました。

新塗装の方が先に消滅するという、ファンにとっては予想外の展開となったわけです。
それだけ旧塗装の評判が良く、小田急が考え方を変えたということなのでしょう。

さて、この時点でLSEはしばらく活躍することが予測できました。
第3編成の旧塗装化に合わせ、黒かった前面の窓枠が交換され、登場時と同じ銀に変更されたのです。

その後第4編成も銀に変更されたので、2編成とも登場時に近い雰囲気となりました。
窓枠の交換は入れ替わりで行われたため、確か黒と銀の共演は見られなかったと記憶しています。

2編成となった旧塗装のLSEは、VSEを補助する展望車として、連日の大活躍を始めます。
古いロマンスカーであるにもかかわらず、一般客からの注目度も高く、晩年のロマンスカーとは思えない活躍でした。

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2012年3月に撮影した窓枠交換直後のLSEです。
まだピカピカで、ここから最後の大活躍が始まりました。

その後も、クラシックな雰囲気を持つロマンスカーとして活躍を続けてきましたが、2017年に新型ロマンスカーの導入が発表されます。
GSEがLSEを置き換えるとの発表は当初されなかったので、廃車か残留か色々な噂が出回りました。

しかし、2018年に入るとLSEの置き換えが公式発表されます。
第3編成はGSEと交代で廃車、第4編成もGSEの増備を待って引退が確定しました。

引退発表後、小田急沿線は撮影者で賑わいました。
元々LSEを撮影する人は多かったのですが、引退発表後は一気に増加しました。

2018年7月10日、LSEは定期運行を終了しました。
最終列車はホームウェイ83号で、平日にもかかわらず小田急は大騒ぎとなりました。

定期運行の終了後は、臨時列車として数回の走行が行われ、2018年10月13日が定期運行のラストランとなりました。
引退発表後の各列車は、このブログでも以前個別に取り上げたので割愛します。

こうしてLSEの歴史は幕を閉じました。
第3編成の先頭車が保存されており、今後ロマンスカーミュージアムに展示される予定となっています。

また会えるその日を、楽しみに待ちたいと思います。