営団地下鉄千代田線への直通用として登場し、全90両が活躍した小田急9000形。
5000形の次に登場した形式ですが、9000まで番号が飛び、そういう意味でも目立つ存在でした。

9000番台というのも当時としては珍しかったわけですが、ここまで飛んだのはなぜなのでしょうか。
5000形の後となると、流れとしては6000形になるのが原則なのです。

当時、千代田線には6000系が登場することになっていました。
小田急側に直通するのも6000系であり、そうなると番号の重複が生じてしまいます。
これを避けるため、小田急の新形式は6000形にはなりませんでした。

しかし、それであれば7000形にすれば良いということになります。
7000形と8000形も飛ばして、9000形になっているのです。

なぜここまで飛んだのかというと、千代田線の計画路線名称が9号線だったため、そこに合わせたというのが真相でした。
製造両数も90両となっており、9には縁がある形式となっています。

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9000形の製造後は、5000形が再度製造されましたが、その後は7000形、8000形と続きました。
今日に至るまで、6000形は登場していません。

現在の最新形式は4000形なので、次は5000形となるのでしょう。
小田急6000形の登場までは、もうしばらく時間がかかりそうです。