小田急の車両の中で、2600形、5000形、9000形で見ることができた側面のデカデカ表示。
急行や準急と大きく表示し、その存在感は相当なものでした。

このデカデカ表示ですが、見慣れたものだと急行や準急で、後に各停も表示されるようになりました。
湘南急行が登場するとその表示が加わりますが、4文字になって少し印象が変わりました。

デカデカ表示は、基本的に種別を表示するものです。
動作自体も、前面の表示と連動していました。

そのデカデカ表示ですが、各形式固有のマニアックな表示が存在していました。
2600形と9000形にあったもので、デカデカ表示なのに行き先が表示されたのです。

最初にそれを装備したのは9000形で、地下鉄直通に関連した表示でした。
幕を上下で2行にして使い、上段には準急、下段には綾瀬‐本厚木と表示していました。
凝っていたのは海側と山側で行き先が逆になっていたことで、実際の方向と合わせてありました。

2600形には、多摩線での運用に合わせた表示が備えられていました。
箱根登山線への直通が解禁される前、2600形は多摩線での運用が多く、それに合わせて後年設けられました。

9000形と同様の構成で、上段に各停、下段には新百合ヶ丘⇔唐木田と表示していました。
海側と山側で表示が逆になるのも、9000形と同様です。

この両形式で面白かったのは、前面の種別表示と連動している関係で、前面の種別幕が特殊な仕様になっていたことです。
どういうことかというと、側面の特殊な表示が入っている位置にも同様の種別が必要なため、9000形には準急が2ヶ所、2600形には各停が2ヶ所ありました。

20190302_07

遠目で申し訳ないですが、2600形に装備されていた幕はこんな感じでした。
アップで撮っておけば良かったですね。

余談ですが、2600形は連結部に扉がある場所のみ、妻面の窓がHゴム支持となっていました。
模型化の際には忘れがちな部分です。