2600形、5000形、9000形に装備されていた、小田急のデカデカ側面種別表示装置。
比較的大きい表示窓に、大きく種別だけを表示していたので、かなり強いインパクトがありました。

この表示は一般的な幕式でしたが、種別がある程度整理されてから登場したため、収録された形式はそこまで多くありません。
各停、準急、急行に加え、一度も使われることがなかった快速のコマが収録されていました。
その他、2600形と9000形には、それぞれに多摩線と千代田線直通に対応したコマもありました。

種別だけのコマを見ると、全て2文字であることが分かります。
2文字であることが、大きなスペースを贅沢に使っていることに繋がり、よりデカデカ感を出していたようにも思います。

そのデカデカ表示で唯一の例外が、2002年に登場した湘南急行です。
長らく種別が少なかった小田急において、多摩急行と合わせて久々に登場した新種別でした。

当時デカデカ表示が残っていたのは既に2600形のみで、初めて4文字の種別が収録されることになりました。
今まで2文字のみだったのに、最後に4文字のデカデカ表示が登場したことになります。

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写真提供:やじたか

デカデカ表示の存在感は健在で、これはこれでかなりのインパクトを持っていました。
多摩急行については、通常2600形が充当されることはないので、装備されませんでした。

湘南急行は、快速急行に発展的解消をされることで、2004年に廃止されました。
かなり短期間しか見られないデカデカ表示だったことになります。
2600形は快速急行登場前に引退したため、その表示が追加されることはありませんでした。