小田急にとっての2004年、年末の12月11日に行われたダイヤ改正が大規模なもので、印象に残る年でした。
このダイヤ改正では、下北沢から新百合ヶ丘までを無停車で走行する快速急行と、区間準急が登場しました。

このダイヤ改正に合わせ、全車を対象にした種別幕の交換が実施されました。
それまでの小田急では黒地の種別幕を使用しており、種別に応じて文字の色を変えていました。
各停が青、準急が黄色、急行が赤で、湘南急行や多摩急行は2色を組み合わせて表現していました。

3色のLED表示については、幕と合わせた配色が採用されており、各停が緑、準急が黄色、急行が赤となっていました。

2004年の改正では、種別の増加に伴って種別幕の地色自体を変えることになり、各停が青、準急が緑、急行が赤とされました。
これに合わせて3色のLED表示についても変更が行われ、各停が黄色、準急が緑、急行が赤とされ、各停と準急で色の交換が行われています。

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種別表示の色を変更する前の8000形更新車です。
各停の表示が緑で、現在の黄色とは異なっています。

3色のLEDでは、限られた色数で表現する必要があり、種別の増加に頑張って対応してきたことが分かります。
フルカラーのLEDが主流になってきた現在では、このような苦労も減ってきた印象があり、技術の発展に感謝しなければいけませんね。