複々線化工事の進展に伴い、2013年に地下化された小田急の東北沢駅。
現在は外側に急行線、内側に緩行線を配置し、緩行線にのみホームが設けられています。

そんな東北沢ですが、以前は比較的珍しい構造の駅となっていました。
どのように珍しかったのかというと、2面4線のホーム配置で、相対式となっていたのです。

一番外側にホームが配置され、間に線路が4本挟まる配置で、関東では比較的珍しい配置でした。
優等列車に追い抜かされることが前提の、高速運転を意識した小田急ならではの駅だったともいえるでしょう。

複々線化工事が開始される前は、新宿を出た各停が東北沢まで逃げ切り、通過待ちをするのが日常でした。
特急、急行、準急の3本に抜かれることもあり、長時間停車することもありました。

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複々線化工事が始まる前の東北沢に停車する、2000形の各停です。
駅に停車する各停の横を、優等列車が高速で通過していくのが日常でした。

都心部なのに、どこかのんびりとした雰囲気だったのが印象的です。
複々線化は、小田急沿線の雰囲気を大きく変えていったということが分かりますね。