10両化の進展により、異形式の併結運転が少なくなった小田急。
以前は途中駅での分割併合が当たり前で、1日の中で頻繁に併結相手が変わっていました。

現在でも異形式の併結はありますが、そう頻繁に組み合わせを変えるものではなくなり、一度繋がればしばらくはそのままというのが基本になっています。
年月の経過で小田急は異形式併結が減ったようなイメージが強いですが、意外とそうでもありませんでした。

小田急で最も異形式の併結に制限がなかったのは、実際には平成の時代でした。
昭和の時代も、システム的には繋げられなくはない形式が多かったのですが、高性能車と旧性能車は繋ぎませんでしたし、2600形も単独運用前提の時期がありました。
これらを整理し、運用上の制限を極力減らすことができていたのが、平成に入ってからだったのです。

2600形以降の形式が残った平成においては、2600形で逆10両を禁止していた以外、併結そのものに対する制限はありませんでした。
相性の悪い形式というのはありましたが、様々な組み合わせが見られた面白い時代でした。

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3000形が登場してもその流れは続き、8000形の4両が更新されるその時まで、併結は何でもありでした。
凄かったのは、その3000形と4000形の併結運転で、ブレーキ方式の違いだけではなく、純電気ブレーキと電気制動がない車両で繋いでいたことになり、今考えると凄い組成です。

途中駅での分割併合が廃止されたことで、異形式併結は減っていきました。
そのうち完全に消滅する日が訪れるのでしょう。